転院先で、約2年間治療していたマラセチア症(※真菌の一種)が全く別の病気だと分かり、驚いた――。そう話すのは、黒猫まるちゃんと暮らす飼い主さん(@tiku_nagano0311)。

ずっと通っていた病院の先生は耳のスペシャリストだったので、診断を疑いませんでした。今回の経験を通して、セカンドオピニオンの大切さに気づけました。
保護した愛猫が「マラセチア症」と診断されて…
まるちゃんは、2023年の夏に保護した子。当時、生後半年ほどだったまるちゃんと暮らすため、ペット不可物件に住んでいた飼い主さんは引っ越しをしました。

そして、2024年7月には、まるちゃんとよく似た黒猫のゆきちゃんも保護。多頭飼いライフをスタートさせました。

まるちゃんは、保護直後から耳を激しく掻いていたそう。黒い耳垢が見られたため、病院に連れて行き、マラセチア症と診断されました。
頭を激しく振り、ずっと耳を掻いていました。激しく掻くので、耳から出血することもありました。

飼い主さんは、ステロイド入りの点耳薬を2日に1回点して患部をチェック。しかし、症状は一向に改善しませんでした。
引っ越しを機にセカンドオピニオン!愛猫を苦しめる”本当の病気”が判明
そんな日々が2年続いた頃、飼い主さんの生活に変化が。営んでいたサンドウィッチ店を畳み、新天地へ引っ越すことになったのです。
引っ越しに伴い、まるちゃんは転院。新居から通える動物病院を探す中で、飼い主さんはまるちゃんのマラセチア症を相談しました。すると、ある病院の獣医師が、長く治らないことに疑問を抱き、再検査をしてくれたそう。

その結果、マラセチア症だと思って治療していた症状は耳ダニによるものであることが分かりました。
検査時に撮影した動画を見せていただいたら、耳ダニがウヨウヨいて…。こんな状態で2年も耐えてくれていたのか…と、申し訳なさでいっぱいになりました。

実はまるちゃん、治療中も激しい耳の痒みから熟睡できていなかったそう。事実を知った飼い主さんは、崩れ落ちそうなくらいのショック受けました。
セカンドオピニオンを経て2年間、苦しんでいた症状が改善!
耳ダニであると分かった後、まるちゃんは耳の洗浄を受け、ダニの駆虫薬も点してもらいました。
適切な治療の効果は絶大。2年間も悩んでいたのが嘘だったかのように、まるちゃんの症状はすぐに改善。今では耳を掻くことはなくなり、熟睡できるようになりました。

なお、飼い主さんは獣医師から「同居猫にもうつっているはず」と言われたことから、ゆきちゃんにもダニの駆虫薬を点したそう。
ゆきも耳を掻いており、以前かかっていた病院ではマラセチア症と診断されていました。怖がりで耳に薬が点せなかったので、ずっと薬を服用していました。
すると、ゆきちゃんの症状も改善。駆虫薬を点してからというもの、ゆきちゃんも頭を激しく振ったり、耳を掻いたりすることがなくなりました。

マラセチアは体質によって治りづらいから…と言われていたので、ずっと付き合っていく病気なんだと思っていました。まるとゆき、ダブルで誤診されたことは本当にショックが大きかったです。
もし、引っ越さなければ同じ病院に通い続けていただろう…。そうゾッとしたからこそ、飼い主さんはセカンドオピニオンの大切さを訴えます。

他の方や猫ちゃんに同じような経験はしてほしくないので、苦しむ症状が続く場合は、他院で診てもらうことも選択肢のひとつと考えてほしい。私たちは、それで救われました。
病気を治療するには、信頼できる獣医師との連携が大切。心から信頼できる治療を愛猫に受けさせてあげるためにも、治療方針に疑問を感じた時はセカンドオピニオンを受けるなど、これまでとは違った角度から病気との向き合い方を考えていきたいものです。





