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猫と一緒にヨットで日本一周…人生を変えた”433日間の旅”

猫と一緒にヨットで日本一周…人生を変えた”433日間の旅”

「人生このままでいいの?」に終止符を打ちたい。そんな想いからヨットでの暮らしを決行したのは、田中家の冒険さん。そのヨット生活には、愛猫サンタくんも同行。

田中家の冒険さんは愛猫の適応性を慎重にチェックし、安全対策をした上で433日間のヨット生活を経験しました。

「海を旅しながら暮らしたい」 ヨットでの日本一周を決行!

「いつか、海を旅しながら暮らしてみたい」という夢を抱いていた田中家の冒険さん夫妻。日本は海に囲まれているのに、海から日本を見る機会は意外に少ない…。そう思い、ヨットでの日本一周に憧れるようになりました。

レースのように速さを競う航海ではなく、各地に寄港して人と出会いながら旅をするクルージングのスタイルにも魅力を感じました。

そこで、2024年4月中旬、事前準備をした上でヨットでの日本一周を決行。約433日間のヨット暮らしを経験しました。

出発日の様子

航海日数は119日。距離は約8000kmでした。トラブルや風待ちも含めて、すべてがかけがえのない経験になりました。

ヨット生活の前に迎えた“大切な保護猫”

愛猫サンタくんは、ヨット生活を始める前の2023年12月25日に迎えた子です。保護したのは、スーパーの店員さん。スーパーの駐車場に停めていた来店客の車から猫の声がしたため、確認。ボンネットからサンタくんを救出しました。

保護当時は、生後2ヶ月ほど。保護した店員さんが自宅に連れ帰ると、新しい環境や人間にすぐ慣れてくれました。

しかし、保護主さん宅で暮らす2匹の先住猫はサンタくんと仲良くなれなかったそう。互いのストレスを考慮し、保護主さんは里親探しを始めました。

友人経由でたまたま知り、直感的に「この子と一緒に暮らしたい」と思ったので、引き取ることに決めました。

“ヨット生活”の前には愛猫の気持ちや反応を確認

サンタくんは好奇心旺盛で、フレンドリーな性格。知的で、飼い主さんの体調が悪いと心配そうに寄り添う優しさも持っています。

田中家の冒険さんは、サンタくんが海やヨットでの生活が苦手な性格であれば、旅は断念しようと考えていました。

猫ちゃんによって合う・合わないの個性、体質があるので、どんな暮らし方にするのかはサンタくんの様子次第で決めようと思っていました。

そこで、ヨット生活を決める前に、サンタくんとヨットの相性を確認。まずは安全対策をした上で海辺に連れて行き、大丈夫そうであれば、ヨットを見せました。

それをクリアした後はヨットに乗せるなど、段階を踏んで慎重に様子をチェック。ヨットに乗れるようになってからは、1時間ほど実際に沖まで出て反応を確認しました。

怖がるかなとか体調崩さないかなと心配していましたが、終始ご機嫌でした。楽しそうに海を眺めてくれたので、ヨットの練習も一緒に行い、ヨット生活を実行しました。

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安全対策や健康管理を徹底した“愛猫とのヨット生活”

ヨット生活の中で、田中家の冒険さんは愛猫を守るための安全管理を徹底。落水防止のため、船の手すりにはネットを一周張り、ハーネスをつけるなどの配慮も行いました。

危険な日は出航しませんでしたが、多少の波があったり揺れがありそうだったりした時には、キャビン(船内)で過ごせるように扉をしていました。

また、健康管理にも気を配り、夏場は無理に出航せず、エアコンを完備した陸地の家で過ごすことを心がけました。

サンタくんは知らない場所や人間、海の上の環境を怖がることなく、どこでも快適そうに過ごしてくれたそう。

港で出会った人たちにかわがいってもらうことも多々あり、地元の漁師や釣り人から、サンタくん用の魚を分けてもらうこともありました。

港に停泊していると、サンタを見て声をかけてくれる人がとても多かったです。ヨットに猫がいることに驚かれたり、写真を撮られたりして、自然と人との交流が生まれました。

こうして、サンタくんは約1年2ヶ月、飼い主さんとのヨット暮らしを楽しみました。

船長のように見えたことも!愛猫の個性に胸キュン

ヨットでの暮らしを送る中で、サンタくんが好きだったのはデッキで風に当たりながら景色を見ること。その姿は、まるで船長のようでした。

元野良だからなのか、食への執着はすごいです(笑)どんなご飯でも、ペロリと完食。魚を釣った時は必ず駆け寄り、「にゃうにゃ」と言いながら食べていました。

また、パパさんとママさんには見せる顔が違うのもサンタくんの個性です。パパさんのことは母猫と認識しているのか、時々、子猫のように甘えるそう。

対して、ママさんのことは“彼女猫”と思っているようで、寄り添ったり、お世話してくれたりするのだとか。

ママさんの前では、かっこつけた澄ました顔も見せる

なお、田中家の冒険さんは、すべての猫がヨットで暮らせると思ってはいません。

その子の性格をよく理解することが何よりも大事。たとえ、ヨット暮らしが大丈夫な子であっても、安全対策と健康管理は必須です。

新たな夢は“カリブ海でのヨット生活”

2025年6月、田中家の冒険さんはヨットでの日本一周旅を終えました。その後は、「海外の海で暮らしてみたい」と思うようになり、“カリブ海でヨット生活をする”という新たな夢を持ったそう。

日本一周を叶えた日

夢の実現に向け、2025年12月にはメキシコに移住しました。

将来的には、カリブ海でカタマラン(双胴ヨット)を手に入れて、再び海での生活を始めたいと考えています。

なお、陸地での生活となったことでサンタくんに現れた変化などはあまりないそう。過ごし方やリラックス具合はヨット生活をしていた頃と同じ。

メキシコの家でも相変わらず好奇心旺盛で、家を探検したり、窓際に来た野良猫と会話をしたりするなど、陸地ならではの楽しみを満喫しています。

きっと、どんな環境でも私たちと一緒にいれば安心できるんだろうなと思っています。

愛猫の安全や体調に配慮しながら、夢の実現に向けて前進し続ける田中家の冒険さん。その挑戦に刺激を受ける大人世代は多いはず。この先も、挑戦の行方を見届けたいものです。