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企画記事

完全個室のプライベート空間!新しい形の猫カフェを提案する「スイートホームウリエル」

近年は保護猫を家に迎え入れるという風潮が広まりつつあり、全国各地で次々と保護猫カフェが誕生しています。その中でも今までにない、真新しいコンセプトのもと作られたのが、大阪市都島にある「スイートホームウリエル」。
今回は実際にお店に足を運び、店長さんの想いなどを伺ってきました!

2018年12月にオープンした「スイートホームウリエル」

こちらのお店は、大阪市中崎町にある「保護猫カフェウリエル」の2号店のような存在。保護猫カフェウリエルといえば、小猫症(ホルモンの異常によって引き起こされ、人間の小人症と同じような症状がみられる病気のこと)のウリエルくんがマスターを務めていた、温かいお店。

「スイートホームウリエル」はそんな1号店とはコンセプトを変え、成猫にスポットを当てながら、よりお客さんに猫との暮らしをイメージしてもらいたいという想いから作られたお店です。

猫と暮らせるルームシェアハウスだった建物を改装して作られた「スイートホームウリエル」は従来の猫カフェとは異なり、予約制の完全個室空間。3階建てのこちらには、階段に昇降機が設置されており、車椅子の方や年配の方でも楽しめるよう、配慮がなされています。

2階には自由に使える共同キッチンが設置されているのも特徴。

フリードリンクが完備されている共同キッチンでは、自由に料理を作ることもできます。

取材時は各部屋で5~7匹程度の猫ちゃんが生活中。選ぶ部屋によって、違った猫ちゃんとのスキンシップを楽しめるのも、こちらのお店の魅力。2つの部屋はどちらもレトロテイスト。「お1人部屋」は暖かさ感じられる畳のお部屋。

どこか懐かしさを感じさせるレトロ空間は、日常の疲れを癒してくれます。

対して「2~3人部屋」は、大正ロマンをイメージ。

テレビや猫用おもちゃが完備されており、まるで自宅にいるような感覚で猫ちゃんたちとまったり過ごせます。

こちらではスタッフの方が住みこみでお世話をしているため、どの猫ちゃんも人懐っこく、スリスリベタベタしてきてくれたのが印象的。

今回はお店の方から「ちゅ~る」を貰えたので、猫ちゃんたちの愛くるしい表情もたくさん見ることが出来ました。
「2~3人部屋」にはキャットステップも設置されているので、上下運動を楽しむ猫ちゃんたちの姿も眺められます。

2つのお部屋にはそれぞれ空気清浄器が完備。お客さんが気にしやすい猫用トイレもしっかりと目隠しされているため、においは全くせず、クリーンな空間の中でドリンクやお菓子をおいしく味わうことができました。

また、屋上にはサンルームが設けられているので、天気のいい日は猫ちゃんと一緒に日向ぼっこが楽しめます。

サンルームには、各部屋で触れ合ってみて気に入った猫ちゃんを連れ来てもらえるので、スタッフさんに随時相談してみましょう。キャットステップやベンチが用意されたサンルームは人も猫も心地よく過ごせる憩いの場になりそうです。

なお、2019年度中には3階に「4~6人部屋」も設けられる予定。これまでにない発想を取り入れた「スイートホームウリエル」は、さらに注目を集めていきそうです!

人も猫も気を使わず過ごせる居場所を

こだわりがたくさん見られる「スイートホームウリエル」は、店長さんの熱い猫愛と優しさが込められているお店でもあります。そこで、今回はそんな熱い想いをインタビュー。店長さんにお店を始めるきっかけや猫たちへの想いなどを語っていただきました!

―本日は宜しくお願い致します。早速ですが、なぜこのようなスタンスのお店を作ろうと思われたのでしょうか。

店長さん:)一般的な猫カフェは他のお客さんがいる中で遊ぶ仕組みになっています。それはそれで癒されるとは思いますが、例えば自分の家にいるような感覚で周りの目を気にせずにゴロンと寝転がって猫と過ごすことができたら、もっと猫カフェが楽しめますし、猫との生活を想像しやすいと思ったんです。猫との生活がイメージしやすくなれば、里親になりたいと思ってくれる人も増え、幸せになれる猫も増えるはずだと思いました。

―他のお客さんに気を使わない猫カフェは斬新ですね!こちらのお店には、昇降機が設けられているのもすごいと思いました。

店長さん:)実はオープン初日に「保護猫カフェウリエル」に来てくださる車椅子の常連さんがこちらを予約してくださった時に、階段を登ることが難しくてお店を楽しんでもらえなかったんです。それが私の中ではすごく心残りだったので、昇降機を設置しようと思いました。障害を持っている方や年配の方は気を使ってしまいやすい立場に置かれることが多いからこそ、そうした方も気を使わずに楽しめるお店でありたいと思っています。

―お客さんのことをすごく考えておられる店長さんの想いに感動します。こうした気持ちはお客さんにも伝わっていると思うのですが、実際オープンしてからはどんな反響が寄せられているのでしょうか。

店長さん:)猫好きでもアレルギーを持っていたり、家庭の事情で猫を飼うことが出来ない方から、「ここでなら自分だけの空間を楽しみながら猫と触れ合えるから嬉しい」と言っていただけたました。それは私が目指していた猫カフェの形だったので、嬉しくて心に残っています。

―それは嬉しいですね!お部屋の中が全くにおわず、快適に過ごせるのも個人的に素敵なポイントだと思いました。

店長さん:)当店や「保護猫カフェウリエル」では、室内がにおわないようにこだわっています。
お店や室内がにおうと猫に対してマイナスなイメージを持ってしまうと思うんです。ですから、初めて猫と触れ合うお客さんに猫が「臭い動物だ」と誤解されないよう、気を付けています。

大人の猫と一緒に過ごす心地よさを体感してほしい

―そういえば、こちらの猫ちゃんはどこからやってきているのでしょうか。

店長さん:)信頼できるボランティアさんから引き取っています。寄生虫などのケアをきちんと済ませてからやってくるので、新しい子が来てもお店にいる子の体調が悪くなることはありません。

「保護猫カフェウリエル」の子も同じボランティアさんから引き取っているのですが、成猫は若い猫にいじめられてしまうこともあるので、こちらのお店でストレスを感じずにゆっくり過ごしながら里親さんを待てるようにしています。「保護猫カフェウリエル」の猫たちは平均年齢が1~2歳ですが、こちらは3~8歳程度ですね。

―里親になりたいときは、どうすればよいのでしょうか。

店長さん:)まずはお店にご来店いただき、実際に猫ちゃんと触れ合いながらどの子の里親になりたいかを考えてもらいます。その後、エントリーシートを書いていただき、トライアルのお日にちを相談させていただきますね。里親さんにはトライアルの日までに必要な物を揃えて頂いています。

トライアル当日は家庭訪問として、保護主さんが猫ちゃんと一緒にご自宅に伺い、譲渡契約書を作成し、最終面接を行います。無事トライアルが終了すると、正式譲渡となるんです。

―ちなみにオープンしてまだ間もないですが、この数ヶ月で何匹くらいの猫ちゃんの里親さんが見つかったのでしょうか。

店長さん:)4匹決まり、現在1匹がトライアル中です。今のところ、月に1匹のペースで決まっていますね。

―幸せになれる成猫さんが増えているのは、とても喜ばしいことですね!では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

店長さん:)子猫には、その時期にしか見られないかわいさがありますが、猫の一生は成猫である期間のほうが長いものです。それは言い換えれば、子猫と過ごす時間よりも、大人猫と過ごす時間のほうが長いということ。だからこそ、大人の猫たちの日常を当店でもっと知ってもらい、一緒に過ごす時間の心地よさを感じ取ってもらえたらよいなと思っています。

猫を飼えないという方にも遊びに来てもらい、成猫のかわいさを知ってもらえたり、猫たちが置かれている現状に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。お店に遊びに来てくださるだけでも、猫たちの命を紡ぐことができます。

―里親になれなくても、お店に通うこと自体が猫助けになるということですね!子猫とは違った成猫ならではの魅力が、より多くの人に伝わってほしいです。本日はお忙しい中、貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました!

行き場のない成猫の居場所となっている「スイートホームウリエル」は、店長さんの猫愛とお客さんへの気配りが詰まった優しい保護猫カフェ。これまでにない形で猫と関われるこちらでは、猫という動物の愛くるしさや奥深さ、命の大切さを噛みしめてみてください。