企画
ふたりの絆の深さに感涙!認知症の犬を暖かく介助するヘルパーにゃんこ

ふたりの絆の深さに感涙!認知症の犬を暖かく介助するヘルパーにゃんこ

固い絆で結ばれた犬と猫の2ショットは、微笑ましいもの。
そんな中でも、twitter上で大きな反響を得ているのが認知症の犬とヘルパーに徹した猫の仲良しショット。
ぴったりと寄り添いながら毎日を大切に生きている姿は、多くの人々を温かい気持ちにしています。

心和まされる冬の風物詩は、ぜひとも間近で見てみてくなりますね。

傍で見守るかのように犬のしのちゃん(推定18歳)を慈しんでいるのは、平和主義で食いしん坊なくぅくん(7歳)。

黒い被毛が前髪のように見えるのも、くぅくんのチャームポイントです。

くぅくんはhinatabocco_3さんが職場の休憩中に出会った子で、当時は全身が真っ黄色に汚れており、耳や顔はノミ・ダニだらけだったそう。
悲痛なくぅくんの鳴き声を聞いたhinatabocco_3さんはすぐにおうちに迎えることを決意しました。

一方のしのちゃんは、今から7年前に道路を走っていたところhinatabocco_3さんに保護され、家族になりました。

笑顔がとてもチャーミングなしのちゃんはhinatabocco_3さんが出会ったとき、すでに推定10歳を越える老犬だったよう。
きつく締められていた革の首輪が腐っていたため、異臭がしたり皮膚病が見られたりしたそう。
そんな状況を見たhinatabocco_3さんは、ただれた皮膚に週1回の薬用シャンプーを行い、ケアしていったのでした。

こうしておうちに迎え入れられたくぅくんとしのちゃんが急接近したのは、ある夏の日のこと。
その日、hinatabocco_3さんは風通しのため、猫用の脱走防止柵をしながら玄関を開けていました。
すると、くぅくんが庭の犬小屋にいたしのちゃんを発見し、その一瞬でしのちゃんの虜になってしまったのだとか。
それ以来、くぅくんは隙があれば、しのちゃんの様子を見に行くなど、地道な努力を続けていったそうです(笑)

しかし、当初、しのちゃんは猫が苦手だったため、くぅくんが傍に近寄ることはあっても、今のようにベッタリとくっつくことはありませんでした。
絶妙な距離感を保ってきたふたりがこれほどまでに親密となったのは、しのちゃんが今から4年前に認知症を患ったことがきっかけで、今ではくぅくんの優しさに身を任せるようになったようです。

闘病中のしのちゃんはくぅくんの暖かい温もりに、安心感や絶大なパワーを貰っているのかもしれませんね。

和やかに流れるふたりの大切な日々

しのちゃんのことが大好きなくぅくんは傍に寄り添うだけでなく、介助もお手伝いしているよう。
例えば、しのちゃんがグルグルとサークルの中を歩いていると、連れ添って一緒に歩いてくれることも多いそう。

足元がふらつくしのちゃんをサっと救助するくぅくんは、ベテラン介護士のようです。

そして、時にはしのちゃんのアゴを自分の背中に乗せて休ませようとしてあげる”ジェントルニャン”にもなってくれます。

ふわふわなくぅくんの背中になら、しのちゃんもリラックスして体を預けられそうな気がしますね。

さらに、くぅくんは丁寧にしのちゃんを毛づくろいすることも。

自分とは違ったザラザラの舌によるブラッシングに、しのちゃんも思わずうっとり。

また、しのちゃんは下を向きがちになってしまうため、くぅくんは顔の下に入り込んで上を向かせてくれることもあるよう。

くぅくんの行動は「上を向いて歩こうよ」と言っているようにも思えますね。
くぅくんは心の底から、しのちゃんのことを愛しているからこそ、温かいケアを思いつけるのかもしれません。

ふたりの毎日を覗き見!

仲良しなふたりは季節問わず、寄り添い合いながら毎日を過ごしています。
真夏は気温が高いため添い寝はしないようですが、隣で同じ時間を共有し続けているそう。
今回はそんなふたりのほっこりショットをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ愛が溢れた毎日を覗き見してみてください。

しのちゃんは僕が守るにゃん!

ドヤ顔でカメラ目線を決めるくぅくんは、まるで彼氏のよう。
写真からは、大切なしのちゃんを守ろうとする意気込みが伝わってきます。
頼もしいボディガードに見守られているしのちゃんは、さぞ心強いことでしょう。

2.内緒話は仲良しの証拠

ふたりは時に、こっそりと内緒話を楽しむことも。
大好きなしのちゃんとコミュニケーションを深められたくぅくんは、お尻尾をピーンと立てて喜んでいます。
体をくっつけあった二人は、一体どんな話をしていたのでしょうか。

3.ほっぺぴったんこで仲良しアピール

愛が止まらないくぅくんは、しのちゃんのほっぺたに自らの頬をぴったんこさせることも。
リラックス感満載なふたりの間には、穏やかな時間が流れています。
仲良く楽しむ熟睡タイムには、とてもいい夢が見られそうですね。

4.ご飯も一緒に楽しむにゃ!

なぜか、しのちゃんのご飯が大好きなくぅくんは食いしん坊な性格を発揮することもあります。
そのため、食事タイには便乗して、しのちゃんのご飯をちょっぴりつまみ食い。
もしかしたら仲がいいからこそ、「同じものを食べたい!」と思っているのかもしれませんね(笑)

5.どこにも行かにゃいで

くぅくんの愛は時に暴走し、しのちゃんをギュっと独り占めすることも。
大好きなくぅくんにホールドされたしのちゃんは、どことなく嬉しそうにも見えます。
もしかしたらお互いに、「このままずっとイチャイチャしていたい」と想っているかもしれませんね。

6.愛しい寝顔にキス

くぅくんはしのちゃんが寝ているときにも、さりげない愛情表現を行うよう。
優しくキスをして逃げていくくぅくんは、ひょっとしたら意外とシャイな性格の男の子なのかもしれません(笑)
寝ている間も全力の愛情を受けているしのちゃんは、きっと幸せな気持ちを抱えていることでしょう。

こうしたふたりの姿を見ているとhinatabocco_3さんは、言葉がなくても愛情や友情が芽生えるんだということを実感させられるそう。
また、頭を撫でたときに、口角を上げて笑ってくれるしのちゃんを見ると、どんなに介護が大変でも疲れていても、笑顔になれるのだとか。

ふたりが大切に紡ぐ日々の周りには、たくさんの笑顔が溢れているようです。

そして、最後にhinatabocco_3さんへ動物を介護している中で意識されていることを伺うと「動物は言葉を話せないので、何をしてほしいかを常に考えています。温度調節は大丈夫か、お腹はすいていないか、うんちはしたくないか、歩きたいと思っているだろうかなど、状態を見たり鳴き方を聞いたり、触ったりして、その時に合ったお世話ができるよう、気を配っています」と語ってくださいました。
現代は徐々に動物の平均寿命が延びてきているからこそ、愛犬や愛猫の気持ちに立った介護が必要なのかもしれません。

相思相愛のふたりは、かけがえのない幸せを大切に噛みしめています。

最愛の友の存在は、日々をニャンダフルなものに変えてくれそうですね!