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突然、後ろ足が動かなくなった愛猫 猫には稀な「馬尾症候群」を乗り越えるまで

突然、後ろ足が動かなくなった愛猫 猫には稀な「馬尾症候群」を乗り越えるまで

愛猫が猫には稀な病気になると、飼い主としては不安に駆られるものです。あおいつきさんの愛猫みぃたくんは突然、猫には珍しい「馬尾症候群」を発症。家族は、パニックになりました。

最初は血栓が飛んで、体が動かなくなったのかと思いました。動揺して、夫に『みぃたの足が動かないっ!』と大声で叫びました。

ペットショップで売れ残っていた4カ月の子猫をお迎え

実家で猫がいる生活を送ってきたため、日ごとに猫を迎えたい気持ちが高まっていった飼い主さん。2012年11月、ある園芸店に併設されていた小さなペットショップで、生後4カ月のみぃたくんに出会いました。

売れ残っていたのか、生体価格は当初の金額から半額くらいになっていました。

夫婦共にフルタイム勤務であることから、「幼すぎる子猫を迎えることは難しい…」と思っていた飼い主さんは運命を感じ、みぃたくんをお迎えしました。

お迎え当日、みぃたくんは箱から出た途端、物おじせずに家中を探索。家族は堂々たる姿に驚かされました。

今は、ヘソ天で寝ることが好きなおっとりとした子です。ご飯をねだる時は『ください』のポーズを見せてくれます。



「ギャン!」という絶叫の後に愛猫が動かなくなった

みぃたくんの体に異変が現れたのは、2019年12月31日の夕方です。当時7歳だったみぃたくんは壁に向かってジャンプし、着地をした直後、大声で「ギャンッ」と鳴き、動かなくなりました。

腰が抜けて両後ろ足を動かすことができない状態でした。尻尾もダランと垂れ下がっていて…。

血栓が飛んだのかもしれない。そう不安になり、すぐにかかりつけの動物病院を受診。さまざまな検査を受けました。しかし、目立った異常は見つからず。獣医師から、「神経に原因がある場合は、レントゲンには写りません」と告げられ、年明けにCTやMRIの検査を行うことになりました。

ひとまず、状態を落ち着かせるために痛み止めの注射をしてもらい、自宅では鎮痛剤を飲ませることになりました。

セカンドオピニオンで判明した「馬尾症候群」

ところが、帰宅後もみぃたくんの症状は改善しませんでした。不安になった飼い主さんは元旦から営業している動物病院を調べ、セカンドオピニオンを仰ぐことにしました。

その病院で、レントゲン検査やより詳細な結果が出る血液検査を行うと、筋肉内酵素の値が通常よりも高いことが判明。また、尻尾を上に持ち上げてもすぐに垂れ下がってしまう、尻尾の付け根・腰回りを触ると嫌がり痛がる、両後ろ足が麻痺しているなどの症状があったことから、「馬尾症候群」と診断されました。

馬尾症候群は、尻尾の付け根付近にある馬尾に炎症が起きる病気です。猫での発症は稀で、みぃたくんを診察した獣医師もほぼ見たことがありませんでした。

幸いみぃたくんは軽度だったため、効果があると言われているステロイド薬での治療がスタートしました。すると、治療開始から2日後には症状が改善。歩くことができ、尻尾も上がるようになりました。

みぃたの場合は再発防止のため、ステロイドをもう1週間飲ませて、その後、徐々に減薬していきました。3週間の治療で完治しました。

「早期発見は難しい」自宅で気をつけている再発防止法とは?

発症から6年経った今でも再発はなく、みぃたくんは元気に日常生活を送れています。ただ、飼い主さんは体重管理を心がけ、遊ぶ時には高くジャンプさせないように気をつけているそうです。

馬尾症候群は突然、発症するので早期発見はなかなか難しいですが、太り気味の子はジャンプ後の着地時、腰に負担がかかりやすいので、その動きをする時は注意をするとよいそうです。

みぃたは自分たち夫婦にとって、生きがい。お腹を痛めて産んだと思えるほど、愛おしい。そう話す飼い主さんが明かす馬尾症候群の体験談が多くの人に広まり、早期発見・早期治療に繋がりますように。