企画

愛猫へのプレゼントにもぴったり!陶芸作家が生み出す、猫焼き物「ねこたま」シリーズ

使うたび、笑顔になれそうな猫焼き物――。そんな作品を生み出しているのが、主に「手びねり技法」(電動ろくろを使用せず、陶芸作品を作り上げる)で作陶している、陶芸作家の野上千晶さん。

野上さんが制作した「ねこたまフードボウル」

2匹の兄妹猫と暮らす野上さんは、大の愛猫家。心の中にある猫愛を活かし、フォルムや表情に魅せられる猫焼き物「ねこたま」シリーズを制作し続けています。

原点はたまごサイズの「猫オブジェ」

「ねこたま」シリーズの原点は、たまごサイズの猫オブジェ。

フォルムから名付けられた「ねこたま」というシンプルな商品名には、「それぞれのおうちで個々に名前をつけてもらいたい」という野上さんの想いが込められています。

その後、友人のお店「森林食堂」とのコラボ作、サボにゃんを制作。

お店で個展をしたことが、きっかけでした。植物が入ると、さらに性格が加わるように感じ、楽しかったです。

そして、そうした経験を活かし、作るようになったのが「ねこたま」シリーズ。

大容量の「ねこたまマルチボール」

クッキー型のカトラリー置き

原点となった、たまごサイズの猫オブジェ「ねこたま」のママとして、「ねこたまママ」という植木鉢も生み出しました。

並べると親子のようでかわいい

「ねこたまママ」は足裏まで絵付けし、釉薬(素焼の陶磁器の表面に光沢を出し、液体の浸透を防ぐ薬品)をかけているのが特徴。

焼成時は、目を打って浮かせています。下皿にも釉薬をかけ、新聞仕立てにしています。植物を入れると見えないんですけどね(笑)

細部にまで、こだわりと猫愛を盛り込む野上さんには、作品に猫の表情を描く際にも意識していることがあるよう。

猫は、いろいろと目が変化するのがかわいいので、あえて表情がかわいくなりすぎないようにしています。

時折、オーダー作品を作る時は注文者から送られてきた写真を凝視し、近い表情になるよう奮闘。

お客様は、好きな表情の写真を送ってくださっていると思うので、私なりにできる限り近づけています。

作品を作る中で愛猫たちをじっくりと観察するようになり、他猫の表情もよく見るようになったという野上さん。

作品作りの原動力にもなっている愛猫のネルくん(黒)とギィちゃん(キジトラ)

猫も人と同じで、兄妹でも性格が異なって面白い。だから、オーダーでない器でも、釉薬のかけ方を変えるなど、全く同じものがないようにしています。

唯一無二の個性が感じ取れるからこそ、野上さんの作品は見る人の心を引き付けるのかもしれません。

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猫の使いやすさにもこだわった「ねこたまフードボウル」

SNSで話題となっている「ねこたまフードボウル」を作り始めたのは、今から2~3年前のこと。

インスタで大人気の「ねこたまフードボウル」

初め、野上さんは愛猫たちのために「ねこたまフードボウル」を制作。

実際に制作した愛猫用のフードボウル

その写真をインスタグラムに投稿したところ、商品化希望の声が殺到。そこで、野上さんは時にオーダーメイドイベントも行いつつ、たくさんの猫飼いさんのもとに「ねこたまフードボウル」を届けてきました。

受け取る人が、クスっと笑顔になれる作品を作りたい――。そう考える野上さんは、ただかわいいだけでなく、猫の食べやすさにも配慮したフードボウル作りを行っています。

鼻ぺちゃちゃんの中にはご飯を食べるのが苦手な子がいると聞いたので、器の口は広めにし、深さは浅めにしつつ、手前にこぼれないようにカーブを付けています。

また、フードボウルの耳部分が目に刺さらないよう、内側には角を作らないのも野上さんならではのこだわり。

制作期間は、季節によって変化します。

夏、早く乾燥させると亀裂のもとになり、冬は土を捻った後、すぐに寒くなりすぎると凍ってしまうので、作る時期を吟味しつつ、自分のタイミングで制作を進めています。

顔づくり中の様子

出来上がった「ねこたまフードボウル」はリボンを巻かれ、注文者のもとへ。

リボンを結ぶことは、私にできる最後の仕事。フードボウルたちの卒業式みたいな感じです(笑)

リボンの色は、ランダムに変化。過去に、お客さんがリボンを用意してくれていた時にはコラボしているような気持ちになり、嬉しくなったと言います。

手捻りなので、歪みはつきもの。そのゆるさも、ひとつひとつの個性。そう語る野上さんの「ねこたま」シリーズには猫好きにしか作り出せない味わい深さがあります。

ねこたま作品に限らず、私のうつわが、皆さんの生活の中での笑顔のもとのひとつになれれば、素敵だなと思っています。ゆるゆるなラインの器を受け入れてくださる皆様に感謝。ありがとうございます。

日頃、応援してくれるファンに向け、そんなメッセージを寄せる野上さんの作品は、Twitterホームページからチェック可能。想いがたっぷりこめられた猫焼き物の数々に、ぜひ胸キュンしてみてください。