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悲しいネグレクトの真実…階段下の納戸で5年間も生活していた2匹の猫をレスキュー

悲しいネグレクトの真実…階段下の納戸で5年間も生活していた2匹の猫をレスキュー

猫と暮らすには正しい知識と、「快適に暮らしてほしい」という気持ちが必要。えんさんは友人と協力し、階段下の納戸で5年間も生活していた2匹の猫をレスキュー。ネグレクトの深刻さを動画で訴えかけました。

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レスキューされたのは、白猫のミッフィーくん(14歳以上)と白グレーのまるくん(13歳)。ミッフィーくんは耳をかきむしり、肉が出て形が変形。流血も見られました。

日が当たらない納戸で過ごす2匹にご飯が与えられるのは、2日に1度だけだったそう。

元飼い主さんは14年前、2匹を保護しましたが、結婚相手が猫アレルギーと喘息を持っていたことから猫部屋を設けるようになり、2匹はそこで暮らしていました。

しかし、その後、家を購入した際、猫部屋を用意できず、2匹は階段下の納戸で生活するように。やがて、元飼い主さんは妊娠し、狭い場所でのお世話が苦痛に…。出産後はお子さんたちとの生活で、手一杯になったそう。

そこで、新しい飼い主を探そうと保健所に相談するも追い出され、数年後、里親募集サイトがあることを知り、募集。しかし、異様な猫の写真が添えられたSOSに気づく人はおらず。

老猫を探していた、えんさんの友人が見つけるまで、2匹の募集ページは埋もれてしまっていました。

レスキュー後、ミッフィーくんはその友人宅へ行き、まるくんは、えんさん宅で暮らすことに。

日光浴不足や粗悪なフードによる栄養不足によって、まるくんは骨が軟化し、腕が湾曲。筋力もなく、立ち上がることができないため、ほふく前進のように移動します。

しかし、不思議なことに排泄はきちんとトイレで済ませてくれるお利口さんでした。

背中とお腹には大量の毛玉があり、皮膚はデコボコ。そんなまるくんに、えんさんは優しくスキンシップ。5年ぶりの日光浴も楽しんでもらいました。

トイレでちゃんと用を足す綺麗好きのまるくんの心境を思い、えんさんは毛玉をカットし、被毛を整えてあげることに。すると、まるくんはケージから這って出てきて膝でゴロン。

そんな風に甘えてくれるも、体調はあまりよくないよう。体が常に痙攣し、眠れてもいない様子。口から泡を出し、お迎え初日以降はご飯を食べられない日が続きました。

えんさんは体調を気遣い、負担をかけないよう、少しずつお世話。ドロドロの粘土状になった猫砂がくっついていた足をお湯で洗うなどしました。

そうした優しい気持ちが伝わったのか、まるくんはカーペットでゴロンと横になるなど、くつろぐ姿を見せてくれるように。

残念ながら、まるくんは後日、天国へいってしまいましたが、ネグレクトに耐えてきた彼らの姿から学ぶこと、教えられることは多くあります。

動物と暮らしていると、想定外の出来事が起きることもありますが、彼らにも感情があり、心があります。終生飼育が難しいと感じた時は全力で「本当に幸せにしてくれる飼い主」を探す人が増えてほしいものです。