夫婦で出かけた帰り道、投稿者さんらは朦朧としたまま交差点を渡る高齢猫を目撃。ここままでは、危ない…。そう思い、保護を試みることにしました。
猫ちゃんは道路脇のジョウロに顔を突っ込み、水分補給。人馴れはしているようで、投稿者さんが車から降りて近づくと、そばにきてくれました。
近くに車を移動させる間も、猫ちゃんは投稿者さんを待ちながらお座り。ガリガリに痩せ、足先もボロボロな姿を見て、どれだけ歩いていたのだろう…と投稿者さんは胸を痛めました。
片目が見えず、明らかに健康状態が悪そうな猫ちゃん。元飼い猫だったようで、首には首輪をしていた痕がありました。
投稿者さんらはお孫さんのおもちゃを入れていたネットを使い、猫ちゃんを保護。口が痛そうな素振りを見せつつも、猫ちゃんは投稿者さんから貰ったご飯をパクパクと食べてくれました。
自宅に着くと、猫ちゃんは不安そうな声でニャーニャー。よほどお腹が空いていたのか、ウェットフードを完食。ゆっくり時間をかけ、お水も飲んでくれました。
よほど疲れていたのか、その後はトイレの中でスヤスヤ。その姿が寒そうに見えたため、電気マットの上に猫ちゃんを移動させてあげました。
投稿者さんらは夜中に何度も鳴き喚く猫ちゃんを気遣い、様子を見に行っては「大丈夫だよ」と声かけ。うちの子にしたいと思ったため、「ばばちゃん」という名前をプレゼントしました。
翌日、動物病院へ行くと、ばばちゃんは10歳以上のおばあちゃん猫であること、体重がわずか1.8kgしかないことが判明。さらに脱水や貧血、敗血症を起こして危険な状態であることも分かりました。
入院治療することになった、ばばちゃん。しかし、腎臓の数値は悪いままで、厳しい状態。それでも、お見舞いに行くと、かわいく鳴き、投稿者さんらをお出迎えしてくれました。
そんな姿を愛しく思い、投稿者さんらは毎日お見舞いに行き、「元気になってね」と応援。しかし、2023年11月10日、ばばちゃんは永眠。最期まで愛されながら、天国へ旅経ちました。
ばばちゃんという猫が、この世にいたことを伝えたい。そんな投稿者さんの想いがこもった、この動画は胸に響きます。
ひとりぼっちでひっそりと亡くなるのではなく、「いい子だね」と撫でられながらお空に逝けたことは、ばばちゃんの中で嬉しいことだったはず。虹の橋では痛みや苦痛から解放され、楽しく過ごしていてほしいと願わずにはいられません。