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【京都・左京区】猫様を崇めたい人に!“猫が御本尊”の寺院型テーマパーク「猫猫寺」が面白すぎる

【京都・左京区】猫様を崇めたい人に!“猫が御本尊”の寺院型テーマパーク「猫猫寺」が面白すぎる

世にも偉大な猫様を崇め奉りたい…。そんな想いが止まらない猫好きさんにおすすめなのが、京都・左京区にある「猫猫寺(にゃんにゃんじ) 開運ミュージアム」。

こちらは築100年の古民家を活用した、猫まみれな寺院型テーマパーク。日本だけでなく、世界各国からも来場客が訪れる猫好き必見のスポットです。

猫好き家族が手作りで作った「猫猫寺」

実はこの施設、猫好きの加悦さん家族が運営しており、飾られている襖絵や猫御本尊などは全て手作り。羊毛フェルト作家や猫作家など、家族にはみなアーティスティックな一面があるため、各々の技術を活かして猫猫寺を作り上げたのです。

オープン前は、襖絵や御本尊様を作る作業が思うように進まず徹夜が続きましたが、自分達のやりたいことなので楽しく乗り切りました。

館内にある猫アートの中でも、特に来場客から人気なのは、息子で猫作家の加悦雅乃さんが17歳の時に描いた襖絵「日月22匹招き猫の図」。

合計22匹の招き猫が楽しめる襖絵

実は雅乃さん、11歳の頃に描いた絵で尼崎教育長賞を最年少で受賞。2016年には、ピカソも出展したパリの「サロン・ドートンヌ展」に最年少で入選した実力派です。

にっぽん招き猫100人展で大賞に輝いた「招き猫建造祭」

本堂に鎮座する、喜びを招く「大日猫来様(だいにちにゃらいさま)」も雅乃さんが製作しました。

こちらは、石粉粘土で一ヶ月ほどかけて制作しました。どこから見ても目が合うようになっており、開眼法要が行いました。

見応え十分な大日猫来様の隣には、名前にクスっとさせられもする「三種の猫器」という神棚も!加悦さんいわく、この神棚も近くの神社でご祈祷してもらった、ありがたい一品なのだとか。

三種の猫器のひとつである「にゃが玉」

なお、本堂には加悦さんが、父親で30年以上に渡り、寺社仏閣の彩色師として活躍する徹さんとコラボして生み出した襖絵も。

各々の技術を活かして生み出された親子作品は、圧巻です。

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上を見上げると44人のアーティストが描いた「猫の天井画」が!

襖絵や大日猫来様以外に目を引くのが、様々な猫の絵が楽しめる「天井画」。この天井画は、44人のアーティストから奉納されたものです。

初めは家族で描こうと思ったのですが、色々なアーティストの方の絵があったほうが楽しいのではないかと思い、SNSで作家さんを募集しました。

猫猫寺は他にも、作家150人の手作り猫雑貨が所せましと並ぶ「雑貨屋」や古代猫文明の秘蔵の品を展示している「美術館」など、見どころ満載。

館内では様々なイベントも開催されていますが、中でも特に盛り上がったのは、フォラオならぬ“ニャラオの棺”が展示された「ツタンニャーメン展」。

ツタンニャーメン展の様子

駒沢大学でエジプト考古学を教えている教授が観に来られ、「講義に使いたいから動画を録らせて欲しい」という依頼を受けました。

そんな猫猫寺には時折、地域猫が遊びに来てくれるそう。なお、館内はペット同伴OKですが、リードをつけ、なるべく抱っこをして回るのがルールです。

他のお客様やワンちゃん、猫ちゃんと喧嘩にならない距離を保っていただければ、自由に写真撮影もして頂けます。

訪れる世の猫好きさんに、より猫猫寺を楽しんでもらいたい。そんな思いから、加悦さん家族は自分たちもワクワクできるアップデートをしながら、猫猫寺の魅力をインスタグラムなどで発信中。

現在は館内に「猫の美術館」を設けるため、クラウドファンディングに挑戦しています。

止まらない加悦さん家族の猫愛とその挑戦を、今後も見守っていきたいものです。