アメリカの西海岸に位置するオレゴン州の街、ペンドルトン。この街には、すごい権力をもった猫ちゃんがいるのです。
そのお猫様はキジ柄の女の子。大きな黒いワンちゃんと一緒に暮らしています。ワンちゃんは大きいのですが、力関係で言うと、完全に猫ちゃんのほうが格上。今日はワンちゃんの豚のおもちゃを前に、じっと座っています。
ワンちゃんは自分のお気に入りの豚ぬいぐるみを取りたいのですが、猫ちゃんの圧がすごくて、なかなか近づけません。「さっとくわえて、とっとと逃げれば…」と思っているようなのですが、猫ちゃんが怖すぎて、その計画を実行しようにも、なかなかくわえるところまでいかないのです。
ワンちゃんがちょっとでも近づくと、「おもちゃは触らせへんで!シャー!!!」と威嚇する猫ちゃん。ワンちゃん、やっぱり怖くて手が出せません。
「そろそろ飽きたわ」。そう思ったのか、キジ猫のお姉さんは、「このへんにしといたるわ、シャー!!」と威嚇をしてにらみをきかせながら去って行きました。
「今だ、今しかない!」あわてて豚のぬいぐるみをくわえて走り去るワンちゃん。
もともとワンちゃんのおもちゃなのに、こうも気兼ねしないといけないとはとっても気の毒…。どうにも相性がよくなさげな2匹ですが、時には仲良しな時もあるのかもしれません。ワンちゃんも、猫お姉さんにどうにか対抗できる日がくるといいですね。