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数ヶ月後に判明した病名は「小猫症」──”吸血鬼”のような歯を持つ保護猫の成長記録

数ヶ月後に判明した病名は「小猫症」──”吸血鬼”のような歯を持つ保護猫の成長記録

猫の中には珍しい個性を持つ子もいますが、こちらの猫ちゃんはなんと吸血鬼のような歯…!保護時、他の猫との違いを確信した飼い主さんは深い愛情を注ぎながら、数ヶ月もの月日を費やして猫ちゃんの病名を調べました。



飼い主さんはある日、造船所で警備員をしている女性から「具合が悪そうな猫がいる」との相談を受け、現地へ。猫ちゃんは他の猫たちよりもひと際、体が小さかったそうです。

飼い主さんは猫ちゃんを見た瞬間、違和感を覚え、すぐに保護を決意。自宅へ連れ帰りました。

保護直後は呼吸困難に陥るなど、生きていけるのか危ういほど、危機的な状況が続いたそう。しかし、適切な治療や飼い主さんの献身的なケアによって、命を紡ぐことができました。

実は猫ちゃん、頭が一般的な猫よりも小さく、認知能力には遅れがあります。飼い主さんが猫じゃらしを見せても、他の猫たちと同じように遊びません。

飼い主さんは猫ちゃんの病名を突き止めたくて、何件もの動物病院へ。数ヶ月もの月日を経て、ようやく判明したのは脳の下垂体から十分な量の成長ホルモンが生成されていないという事実でした。

猫ちゃんは成長期に体が成長せず、成猫になっても子猫と同じ大きさのままである「小猫症」という病気だったのです。

歯が吸血鬼のように見えるのは、喉の発達不良が原因。永久歯が通常の大きさで生えてきたことから、小さな頭蓋骨との対比により、珍しい歯を持っているように見えたのです。

猫ちゃんは固形物を食べるとむせてしまうため、普段、液状のフードをあげています。飼い主さんは病気も含め、猫ちゃんの全てを溺愛。めいっぱい愛情を注ぎ、一緒に過ごす時間を楽しんでいます。

小猫症は現代の医学では根治することは難しいと言われていますが、対処療法で病気と上手く付き合っていけるケースもはあります。

一身に愛を注がれる猫ちゃんがこの先も、1日1日を楽しみながら暮らしていけますように。