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「同じ柄でまた来てね」人気猫・磯辺海苔男との別れから約1カ月…奇跡の激似猫現る!

「同じ柄でまた来てね」人気猫・磯辺海苔男との別れから約1カ月…奇跡の激似猫現る!

頭のてっぺんに、まるで海苔を乗せたような黒い柄。その個性的な風貌で多くの人に愛された猫が「磯辺海苔男(いそべ・のりお)」くんです。愛知県岡崎市の和菓子店「櫻園(さくらえん)」の宣伝猫として活躍しながら、飼い主のマリリンさんが取り組む保護猫活動にも大きく貢献してきました。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

しかし、2026年7月14日、海苔男くんは推定14~15歳で虹の橋を渡りました。旅立つ海苔男くんに、マリリンさんが伝えたのは「同じ柄の猫ちゃんで、また来てね」という言葉。すると約1カ月後、本当に海苔男くんとそっくりな猫が現れたのです…!

たくさんの人に愛された「磯辺海苔男」

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

海苔男くんがマリリンさんに保護されたのは、今から約5年前。外で暮らしていた期間が長く、保護されたときにはすでに体が弱っていました。

腎臓病や貧血、心臓肥大、口内炎、肺炎、FIP、猫エイズなど複数の病気を抱えていたので、通院や投薬、点滴を続けていました。

それでも穏やかな性格と味わい深い風貌で、たくさんの人を笑顔にしてきた海苔男くん。頭の柄が演歌歌手の細川たかしさんに似ているとSNSで話題になり、ついには本物の細川さんとの対面も実現。猫好きだという細川さんが、海苔男くんをはじめとするマリリンさん宅の猫たちを見て喜んでくれたことは、大切な思い出になりました。

海苔男くんをきっかけに保護猫という存在がより広く知られ、里親との出会いにつながったことも数知れず。メディアを通じて、TNRや保護猫活動を多くの人に知ってもらう機会もつくってくれた猫でした。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

高齢で病気がちな海苔男くんとの別れをある程度覚悟はしていたというマリリンさん。しかし、旅立ちは突然のことでした。3日前までは、まもなくその時が来るとは思っていなかったそう。最期に、こう語りかけました。「同じ柄の猫ちゃんで、また来てね」。

義理堅い海苔男なので、きっと願いをかなえてくれるだろうと思っていました。



約1カ月後に届いた「そっくりな猫がいる」の報せ

海苔男くんが旅立ってから約1カ月後の8月15日。櫻園に一本の電話がかかってきました。電話の主は愛知県にある保護猫団体のメンバーです。

愛知県内のある場所に、白黒猫ばかりが30匹ほど暮らしていたそう。保護猫団体さんが猫の写真をSNSに投稿すると、「海苔男に似ている子がいる」という声が相次いだとのことで、櫻園に連絡してくださいました。

送られてきた写真と動画を見たマリリンさんも、その姿が海苔男くんによく似ていることに驚きました。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

猫は、推定1歳ほどの男の子。まだ若いため、海苔男くんのような貫禄ある「ボス猫感」はありません。それでも、マリリンさんは「海苔男も若い頃はこんな感じだったのかな」と、ほっこりしたといいます。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

確かに帰っておいでとは言いましたが、まさか約1カ月で帰ってくるとは思わず、本当にびっくりしました。慌てて帰ってきたので、ほぼ着替えていない感じなのかなと思いました(笑)。

こうして、海苔男くんとそっくりな若い猫は、マリリンさんのお家へ迎えられることになりました。

「ほぼ着替えていない」のに性格はまるで正反対!

海苔男くんに似た若い猫は、保護されるまで十分にごはんを食べられていなかったとみられ、当初は腰やお尻の骨が浮き出るほど痩せていました。しかし、人には比較的慣れており、最初の2日ほどは人見知りしたものの、すぐにマリリンさんたちに心を開きました。

ところが、お迎えから1週間ほどたった頃、ある事実が判明します。この猫、とんでもなく「猫社会性がゼロ」だったのです!

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

最初の2~3日は緊張して固まり、ほかの猫に絡むこともほとんどありませんでした。ところが、家の中を自由に過ごさせるようになると、先住のおじさん猫たちに次々と「ウザ絡み」を開始しました。

なんでも、腰を低くして歩きながら「ワーワー」と声を上げて近づき、突然パンチして逃げるのだそう。対する先住猫たちは優しく、やられても反撃はしません。ただひたすら、「なんだ、こいつは……」とドン引きした様子で見守っているのだとか。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

マリリンさんによると、この若猫くんはおそらく怖がりな性格。

うちで保護している猫たちを見ると、気が小さい猫ほどけんかするように思います。ボスタイプの猫はあまり怒りません。この子はみんなから「こいつ、やべーやつ!」認定されているので、彼が動くとみんな遠巻きに見ています(笑)。

穏やかで空気を読む、大人のボス猫だった海苔男くんとはまるで正反対。それでも一緒に過ごすうちに先住猫たちも少しずつ慣れ、揉める回数は減ってきているといいます。

海苔男と「困る」の味を受け継ぎ、「磯辺海苔る」に

新入り猫には、海苔男くんにそっくりな柄だけでなく、マリリンさん宅の「不思議担当猫」である「困る」くんのような独特の味わいも感じられました。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

気が付けば、「海苔る」と呼ぶようになっていたマリリンさん。そのまま「磯辺海苔る」という名前に決定しました。見た目は海苔男くん、中身には困るくんの不思議成分。先代の風貌を受け継ぎながら、早くも独自のキャラクターを発揮しています。

「生まれ変わりというより、海苔男に託された感覚」

海苔男くんに「同じ柄でまた来てね」と伝えた直後に現れた、あまりにもよく似た海苔るくん。しかし、マリリンさんは、この不思議な出会いを単なる「生まれ変わり」とは考えていません。

海苔男が「この子、社会性が全然ないから、マリリンのところで世話してやって」と置いていったのかなと思ったりします。海苔男の生まれ変わりというより、海苔男に託された感覚です。

写真提供:愛知県岡崎市の猫好き和菓子屋「櫻園」さくらえん

海苔るくんには、すでに「面白い」と応援してくれるファンも増えているそう。早くも愛され始めていることに、マリリンさん自身も驚いています。

急に社会性は生まれないと思うので、地道に海苔るの成長を見守っていけたらと思っています。皆さんもぜひ一緒に見守ってもらえると、海苔男も喜びます!

海苔男くんから託された、ちょっぴり不器用な若い猫。海苔るくんが先住猫たちとの距離を縮め、いつか立派な「猫社会人」になる日まで、その成長を一緒に見守っていきたいですね。