我が家で暮らす愛猫「こま」の姿を通して、共感や面白い発見をしてもらえたら嬉しい――。そう思いながら、愛猫こまちゃんのイラストをSNSで公開している飼い主さん。

その作品には、猫が日常の中で見せるなにげなくも愛おしい仕草が詰まっている。なぜ、飼い主さんは愛猫を描くようになったのか。詳しい話をうかがった。
譲渡会で出会った「石のように硬直した猫」を迎えて
こまちゃんとは、2019年頃に保護猫の譲渡会で出会った。ケージの隅っこで怖い顔をしながら石のように固まっている姿が印象的だったという。
気になって詳しくお話を聞いたところ、実はすごく人懐っこくて撫でられるのが大好きだと聞き、お迎えを即決しました。不思議と、他の子も検討してみようとは全く思いませんでしたね。

一緒に暮らしてみると、こまちゃんはやはり人間好き。何かを言いたそうな表情で見つめられることもある。

猫にしては珍しく、もともと口元が少し歪んでいて歯並びが悪いところが、私は個性的で魅力的だと思っています。
2ヶ月間、家を空けたら驚きの特技を習得!
飼い主さんには、忘れられないエピソードがある。昨年、旦那さんを家に残して2ヶ月ほど実家に帰っていた時、こまちゃんはいなくなった飼い主さんを探し回り、取っ手にぶら下がって家中のドアを開ける技術をマスターしたのだ。

旦那さんから報告を受けた飼い主さんの胸には、申し訳ない気持ちと「やればできるじゃん」という妙な感心が芽生えたという。
こまは小さな子どものように、考えていることが分かりやすくて愛おしい存在です。でも、人間ではないからこそ、日常の中では敬意を持って“猫”として接することを大切にしています。
「休憩時間の暇つぶし」から始まった愛猫のイラスト投稿
こまちゃんのイラストを描き始めたのは、2024年頃だ。きっかけは、職場での休憩中に時間を持て余したこと。そこで、愛猫の写真を見ながらイラストを描いてみたところ、想像以上に上手く描け、楽しくなった。

それからずっと描き続けています。平日SNSにほぼ毎日投稿しているイラストは、職場の休憩中に描いているものなんです。
猫漫画以外のイラストは、下描きなしの一発勝負。だからこそ、描く時は写真を正確に描き写すことを意識している。

実物の印象もあるので、お腹や手足はふっくらめに強調してもいます(笑)
演技派でもある愛猫との日常をイラストで残す
飼い主さんが描くこまちゃんの姿は、実に多彩だ。例えば、「うしろあたまの絵」は、寝ている愛猫のかわいらしい後頭部と、少しだけ見える頬の丸みが愛くるしい。

飼い主さんも気に入っているという「おかえりくださいの絵」では、猫飼いが日常の中で見ることが多い猫の不服そうな表情にクスっとさせられてしまう。

また、いつも人の顔を見上げながら後をついてくるこまちゃんの姿を描いた「人のあとをついてまわる時の猫」も、猫好きがキュンとする作品である。

普段の投稿からだと伝わりにくいのですが、こまは時々、鳴き声が大袈裟な時があります。自分で開けられるのにドアを開けてほしい時や、こちらが忙しくて手が離せない時に『自分は世界で一番可哀想な猫です』という感じのか細い声で鳴くんです(笑)
これは演技。そう分かっていても、つい応えてしまう飼い主さん。すると、こまちゃんは要求が叶ったことに満足し、少し図々しい態度を見せるという。

猫は伸びたり縮んだり、意外と表情が豊かだったり、夏と冬で体格が変わったりと、いつでも違う雰囲気になるところが面白いです。
猫という生き物の魅力をそう話す飼い主さんは、これからも一緒にこまちゃんと歳を重ね、かけがえのないニャン生を描き続けていく。





