里親から選ばれず、何年も動物保護施設で暮らしていた1匹の成猫。そんな猫ちゃんがようやく巡り合えたのは、自分の愛くるしさを感じ取ってくれ、ハンディキャップも受け入れてくれるひとりの女性でした。
施設で一番長く暮らしていた成猫 愛くるしさに心奪われて
猫ちゃんは、ある動物保護施設で一番長く暮らしていた子でした。施設のスタッフたちも、里親が見つかる可能性は低いと感じていたそうです。

そんな切ない状況を知ったある女性は猫ちゃんに会うため、施設へ。そこで、猫ちゃんが発したかわいらしい声や甘えるかのような仕草に心を奪われました。

この子を家に迎えよう。女性の決断により、猫ちゃんは長かった施設での生活を卒業することになりました。
折れ曲がった尻尾から感じ取った「外猫時代の過酷な経験」
猫ちゃんは驚くほどスムーズに、新しい環境へ適応してくれました。お迎え当初から人懐っこく、膝で寝転がることも。夜には、飼い主さんと一緒に眠るのが日課になりました。

しかし、お迎え後に飼い主さんが気づいたのは、尻尾が根元から折れ曲がっていること。まっすぐ立てることができない尻尾を見て、飼い主さんは「どれほど痛かっただろうか」と心を痛めました。

猫ちゃんは尻尾を触られることだけは嫌がり、動物病院での診察も困難なほどでした。幸いなことに、痛みを感じるのは尻尾を触られた時だけ。普通に日常生活を送る上では、痛みを感じてないようでした。

おそらく、野良猫だった時に怪我を負い、適切な治療を受けられなかったのだろう。獣医師や飼い主さんは猫ちゃんが背負う過去に想いを馳せ、その傷を温かく見守っていく選択をしました。
「もう二度と施設へ戻らなくていい」最期まで命を看取る覚悟決めた飼い主
尻尾の状態が他の猫と違っていても、猫ちゃんは元気いっぱい。自宅ではイタズラをすることもあり、飼い主さんが何かを話すと、流暢な猫語で会話をしてくれます。

飼い主さんのことを心から信頼しているねこちゃんは、無防備でかわいい姿もたくさん見せてくれるのだとか。

もう二度と、施設には戻らなくていい――。飼い主さんは猫ちゃんにそう話しかけ、目の前の命を最期まで看取ろうと改めて覚悟しました。
長い間、安心して暮らせる家と温かい家族を待ち続けた猫ちゃん。その夢が叶った今、猫ちゃんはどんな気持ちなのか。その猫心を聞いてみたくなります。





