猫エイズキャリアの茶太くんは2024年4月、薄汚れた姿で、投稿者さん宅の庭に現れました。首輪をしていたため、当初は様子を見守っていましたが、出会いから8ヶ月後の“変わり果てた姿”に心が痛み、飼い主さんは保護を決意しました。
初めて出会った時、茶太くんは悲しみに満ちたような険しい顔つきをしていたそう。投稿者さんは、その表情を忘れることができませんでした。
再会は8ヶ月後。やつれて、以前よりもひと回り小さくなり、首輪はなくなっていたそう。8ヶ月前とは違い、近づいても逃げず、じっと家の中を見つめる茶太くん。
その姿に心が痛み、投稿者さんはご飯をあげるようになりました。
茶太くんは寒空の中、毎日、飼い主さん宅へ通うように。やがて、飼い主さんは「いじめたりしないよ」と優しく声かけをしながら、時間をかけて茶太くんの捕獲に力を注ぎ始めました。
すると、茶太くんは家へ入ってきてくれるまでに。こうして無事、小さな命を保護することができました。
保護後は、シャンプーや動物病院への通院で大忙し。茶太くんは重度の歯肉炎や疥癬、結膜を患っており、猫エイズキャリアであることが分かりました。
猫エイズキャリアの子は、発症せずにニャン生を全うする子もいますが、茶太くんの場合は歯肉炎や皮膚病などの症状が現れているため、病気の進行が進んでいる可能性が高かったそう。
たくさん幸せを感じてほしい。そう思い、家族は精一杯、愛情を注ぎました。
保護から約半年が経った今、茶太くんはまるで別ニャンのような姿に。
体重は順調に増え、猫エイズの症状は対処療法によって落ち着いています。
健康ケアも万全な第2のおうちを自力で見つけた、茶太くん。病気と上手く付き合いながら、これからも元気いっぱいな日々を送ってね。