ハートもお顔もでっかいどお！北の大地に生きるボス猫ケンジくんと写真家土肥さんのストーリー

ボス猫といえば、大きくて眼光鋭い、隙のない猫を想像する方も多いでしょう。
でも、北の大地・北海道の浜に住むボス猫・ケンジくんは、とっても大きくてちょっとトボけた、味のある猫です。

体重は8.4キロ。しっぽの長さは30センチ。
とにかくデデンとでっかいケンジくんは、北海道小樽の漁師さんの猫で、地域の浜のボス猫。
そんなケンジくんのスケール違いの存在感に惹かれ、写真を撮り続けているのが、写真家の土肥美帆さんです。

きっこちゃんとケンジファミリー

ケンジくんとの出会いは、2018年の冬。

土肥さんがケンジくんにひとめぼれした頃、ケンジくんがひとめぼれして追いかけていた女の子が、きっこちゃん。
きっこちゃんも漁師さんの猫で、同じ浜で生活していました。

やがて時は過ぎ、2020年頃ケンジくんは新しい恋をします。
その頃すでにボス猫になっていたケンジくんは、大きな顔のおかげか顔が広く、あちこちの家や会社などで色々な名前でかわいがられていました。
ブッチャーという名前をもらっていたお宅で新しいおうちを作ってもらい、新婚生活を満喫。
やがてかわいい3匹の子猫が生まれたのです。

普通、猫のオスは子育てに参加しないもの。
しかし、ケンジくんはオス猫にしては珍しい「イクネコ」でした。

土肥さんは一番ケンジくんに似ている女の子をひきとることになりました。
名前はきっこと名付けました。

ケンジくんと娘のきっこちゃんは甘え方が似ているのだとか。

「やっぱりケンジの子」そう思うとなんだかふふっと微笑がこみあげてくる土肥さんなのです。

ケンジくんは太陽のような存在

ボス猫・ケンジくんの写真を撮り続けて約5年。
浜の猫たちを束ねるボス猫でありながら、どこか飄々としていてトボけたような、愛らしい表情を撮りためてきました。

季節を5巡ともに過ごした土肥さんに、ケンジくんのチャームポイントを訊ねると「心も体もでっかいところ」と答えてくれました。
「ケンジのなんでも受け止めてくれそうな大らかさや堂々とした姿」に憧れを抱くことすらあるそうです。
浜の猫たちも、ケンジくんのそういった点を慕っているのかもしれません。

SNSで特に反響が大きいのは「日曜日のお父さん」のような、くつろぎ姿。

そんなケンジくんは、土肥さんにとってどのような存在なのでしょうか。

土肥さんを幸せで元気な気持ちにさせてくれる、北の大地のでっかいボス猫・ケンジくん。
ケンジくんのもつ魅力、そして周囲に与えてくれる幸せが多くの人の心にも伝わりますようにーー。
土肥さんはそう願っています。