ある朝、お母さんから「家の前で動けなくなっている子猫がいる」との報告を受けた投稿者さん。急いでレスキューし、病院へ行くと子猫は、命が危うい状態と判明。投稿者さんは「なんとか助かってほしい」と、奇跡が起きることを願いました。
子猫は血を流しながら、道路脇の茂みで必死に助けを求めていました。動物病院では、頭がい骨が骨折しているとの診断が…。
獣医師からは「ダメかもしれない」との厳しい言葉も告げられましたが、投稿者さんは入院治療をさせて、奇跡が起きることを祈りました。
強い願いが通じたからか、子猫は奇跡的に回復。しかし、片目が見えず、体には麻痺が。嗅覚も失ってしまいました。
この子は家庭では飼えない――。獣医師からはそう言われましたが、投稿者さんは家族会議をして、子猫のお迎えを決意。
ひとまず10日間、服薬治療をして自宅で様子を見ることになりました。
子猫は、生後2ヶ月ほど。不安なようで、尻尾を下げたまま時折、力なく「ニャー」と鳴きます。家族は、「くるみ」という名前をプレゼント。万が一に備え、目を離さないよう、全員で協力しました。
片目が見えないくるみちゃんは、同じ場所をクルクル。獣医師いわく、本ニャンはまっすぐ歩いているつもりなのだそうです。
薬を飲み切った10日後、獣医師から告げられたのは「もう大丈夫!」との心強い言葉。窮地を脱することができ、家族は嬉しさを噛みしめました。
しかし、まだひとつ問題が…。それは先住猫・ろいくんとの対面です。初対面時は緊張感が漂う場面もありましたが、一緒に過ごす時間が長くなると、嬉しい変化が。
くるみちゃんは、ろいくんを後追いするように。初めは威嚇をしていたろいくんも、寄り添うことを許すようになっていきました。
くるみちゃんは定期的な通院や日々のリハビリが必要ですが、自力でご飯を見つけて食べられるようにもなったそう。体が大きくなると、ろいくんに優しい猫パンチをし、じゃれ合おうとすることもありました。
膀胱炎で何度も病院へ通う時期もありましたが、家族は全員でフォローし合いながら、くるみちゃんを優しくケアし、見守り続けたそう。
愛あるケアを受け続けたくるみちゃんは保護から半年後、美しくて立派なレディに!左目は見えないままですが、家族はそれをハンディキャップとは思っていません。
やんちゃだったくるみちゃんは現在、家族をうっとりさせる癒し担当になっているのだとか。これからもたっぷりと愛情を注がれながら、幸せなニャン生を送ってね。