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漁港でしがみついてきた子猫を保護して2年――確かな信頼と愛情を育んだ年月

漁港でしがみついてきた子猫を保護して2年――確かな信頼と愛情を育んだ年月

「突然の出会い」とよく言われますが、そもそも予告のある出会いは少ないもの、相手が子猫となるとなおさらです。
X(旧Twitter)のアカウント名「肩幅」さんが出会ったのは、こちらの子猫でした。

おうちに行く!

漁港での突然の出会い

肩幅さんが子猫と出会ったのは2年あまり前。
肩幅さんは夕焼けの写真を撮りながら、地元の漁港を歩いていました。
すると、じっとこちらを見つめる子猫が。
撮影を続けていると、その子猫は足元までやってきて、しがみついてきたのです。

ズボンにしがみつき、ポケットの付近までよじ登ってきました。かわいかったので写真を撮りましたが、こんなことは初めてだったのでびっくりしましたし、戸惑いのほうが強かったです。

その後も足元をついて回る子猫。
どうしようか思案していたところ、散歩をしていた男性から「神社に捨てられていた猫かもしれない。500mほど歩いてきたんだな」と聞いたそう。
あまりのいじらしさに、保護を決意しました。

出会った日の夕焼けとつむぎちゃん

最初は「シャム子」という仮名で呼んでいた飼い主さん。
病院にかかったところ、体重は800gほどでおよそ3か月くらいの女の子でした。
音にあまり反応せず「ニャー」とも言わないので、心配したそう。
元気になってねの想いをこめて、いつか子どもをもつことがあればつけようと思っている大切な名前候補のひとつである「つむぎ」ちゃんと名付けました。

すくすくと育ち、日に日に愛らしくなるつむぎちゃん。
「なんてかわいいんだろう」飼い主さんは感嘆の気持ちで眺めていました。

吸い込まれそうなブルーの瞳

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2年をともにすごして生活も変化

そして、忙しい日々を過ごすうち、つむぎちゃんを保護してから2年が経ちました。
つむぎちゃんの「うちの子記念日」にしみじみと2年間を振り返ります。

お耳も聞こえているようですし、声もすっかり家猫らしくなりました。

つむちゃんを迎えて以来、保護したからには医食住は確保し、守らねばという気持ちが芽生えました。それに伴い、残業も少なく自宅から近い仕事へ転職しました。

2年で変わったことは、飼い主さんのお仕事だけではありません。
ほとんど白色だった体毛が、ほとんど黒や茶色になったことも、愛らしい変化だと感じています。

おてんば、甘えん坊、食いしん坊なつむちゃん。全て可愛いですが強いて言うなら脚の模様がチョコチップアイスみたいなところがチャームポイントです。

最近あらたに子猫を保護した飼い主さん。
つむぎちゃんは一緒に走り回ったり、見守ったりと、母や姉のように接しているのだとか。

飼い主さんにとってつむぎちゃんをはじめとする愛猫たちは「生きる糧」となっているそう。

心からの信頼を寄せてくれた子猫との出会い。
猫たちの信頼とぬくもりが、これからも飼い主さんの人生を温かく彩ってくれることでしょう。