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ハンデ扱いされていた左手は「幸運のおてて」 一目惚れして保護施設から迎えた白黒猫こはぜちゃん

ハンデ扱いされていた左手は「幸運のおてて」 一目惚れして保護施設から迎えた白黒猫こはぜちゃん

笑っているように見える口周りの模様やキュルンとした瞳で今、世の猫好きをキュンとさせているのは動物保護施設出身の「こはぜ」ちゃん(マンチカン)。

足袋を履いているように見える足の模様も、こはぜちゃんのトレードマーク。飼い主さんは、意外にもイタズラっ子なこはぜちゃんの姿に笑顔を貰っています。

動物保護施設出身の白黒猫こはぜちゃんに一目惚れ

2023年12月末、飼い主さんは偶然SNSの里親募集でこはぜちゃんを見かけました。こはぜちゃんはブリーダーのもとで生まれましたが、出産時のトラブルで左手が小さいというハンデを負い、保護施設に託されたそう。

かわいい…。そう一目惚れしたものの、家のリフォームや結婚式など、間近に大きなイベントが控えていたため、お迎えは躊躇。

左手にハンデがあるので、知識が豊富な方に迎えられたほうが幸せなのでは…とも思ったんです。

そこで、飼い主さんは1月中旬頃までに里親が決まっていなかったら対面しに行こうと、自分の中で期限を設けました。

すると、その後、里親希望者が現れ、こはぜちゃんの里親募集は取り下げられたそう。

でも、どうしても気になって、ちょくちょく掲載記事を見ていました。そしたら、里親候補の方がキャンセルとなり、再募集されていたんです。

再募集の記事にはこはぜちゃんの動画も掲載されており、飼い主さんは改めて胸キュン。これは、応募が殺到しそう。そう感じたため旦那さんと相談し、2~3時間ほど様子見をしました。

気になる子であったからこそ、適した飼い主に迎えられ、幸せになってほしいと思ったからです。

しかし、再び里親希望者が現れることはありませんでした。その現状を受け、飼い主さん夫婦は覚悟を決めて、施設側へ連絡。2024年1月20日にこはぜちゃんと対面し、お迎えとなりました。

驚くことに、私たちの見学が決まった直後、こはぜに応募が殺到したそうです。大袈裟かもしれませんが、運命だったのかも…。

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生まれつき小さな左手は「幸運のおてて」

こはぜという名前は、かわいい足袋模様と真っ黒な体の色から連想したそう。

術後服によって、バナナのような見た目になった避妊手術後

足袋についている金具の甲馳(こはぜ)と、真っ黒な木の実『こはぜ』から貰いました。

こはぜちゃんは初対面の時から人懐っこく、保護施設から自宅へ連れ帰る時の車内ではゴロゴロと喉鳴らし。自宅に到着すると、旦那さんの膝でブラッシングされながらスヤスヤ眠ってくれました。

家族はマンチカンという猫種であることを踏まえて、キャットタワーなどの猫家具は低めの製品をチョイス。関節炎のリスクが高いことを知ってからは動物病院から勧められた関節サポートのサプリを与えたり、フローリングで滑らないようにラグを敷いたりとできる限りの配慮を行ってきました。

足裏や爪のケアもこまめにしています。また、猫は腎臓や膀胱の疾患が多いので、水分を多く摂れるようにペースト状のおやつをお湯にといてあげています。

生まれつき小さな左手は獣医と話し合い、手術などは行わないことにしました。今の手に合わせて体が作られていることや本人が気にしていない様子であることから、ありのままの姿を受け入れることに決めたのです。

家族は某ディズニー映画からインスピレーションを得て、小さな左手を「幸運のおてて」と呼ぶようになりました。

深い愛情を注がれ、こはぜちゃんは甘えん坊に。おうちで家族をストーキングしたり、夫婦の時間には必ず近くへ来て、仲間入り。隣に温もりを感じるたび、家族は「密度が高いね」と笑ってしまうのだとか。

よく口元を押さえるようなポーズをとっていて、あざとかわいい(笑)いつも笑っているように見える口元の模様も個性的だなと思っています。

無邪気な愛猫との日々をカメラで記録できる幸せ

こはぜちゃんには、飼い主さんしか知らない意外な一面もあります。それは、意外にイタズラっ子なこと。好きなのは、角や隙間に隠れて人間を驚かせることです。

日常生活の中では、見えない何かを追いかける・追いかけられるというユニークなひとり遊びを漫喫することも。興奮したときには、「ブンブン!」というエンジン音のような声が、つい漏れてしまいます。

ユニークな姿は、他にもたくさん。こはぜちゃんは毛布などにはフミフミしませんが、「空中フミフミ」は得意なよう。リラックスして横になっている時、宙を掻くようなフミフミを見せてくれます。

カメラを向けると止めてしまうのですが、いつか動画に収めてSNSでお見せしたいです。

自分の目がカメラだったらいいのに。そう思いながら、飼い主さんはこはぜちゃんの愛くるしい姿を日々、撮影し、SNSで公開しています。

目を大きく撮りたい時は夕方、薄暗い照明の中で撮影します。思った通りにポージングしてくれない時は、動画を回してワンシーンを切り抜くことが多いです。

猫ファーストな撮影を心がけているからこそ、公開されている愛猫写真は多くの猫好きに響くのかもしれません。

なお、こはぜちゃんは、指で「きゅん」のポーズをすると上目遣いをして顎を乗せてきたり、「輪っかくぐり」を習得したりと特技もたくさん持っているよう。被写体としての魅力を日々、磨いています。

まだ、愛猫のかわいさを半分くらいしか伝えられていない…。そう話す飼い主さんはこれからもファンの声援を励みにし、ありのままのかわいい日常を配信していきたいと意欲を燃やします。

こはぜちゃん、これからも「幸運のおてて」でたくさんの幸せと笑顔を引き寄せてね。