動画
側溝での夜通しの奮闘で保護主さんも子猫も泥だらけ!捨てられた命、今度こそ優しい人へ…

側溝での夜通しの奮闘で保護主さんも子猫も泥だらけ!捨てられた命、今度こそ優しい人へ…

台風が迫るある夜、3匹の猫と赤ちゃんと暮らす「はーちゃんねる」のママは、風の音に猫の声が混じっていることに気づきました。子猫特有の甲高い声は切迫していて、ママは思わず外に探しに出ました。



夜の雨の中、鳴き声をたよりに探すママ。やがて、ゴミ箱のかげに白い毛並と怯えた青い瞳を見つけます。側に母猫やきょうだい猫はいない様子。「おいで」。優しく声をかけるママ。じっとしている子猫に手を伸ばします。

しかし、子猫はすんでのところで身をひるがえして逃げてしまいました。「あんなに小さい子が雨の中…。このままでは死んでしまう」。そう思ったママは捕獲用の網とキャリーを取りに帰宅。ふたたび外に出たとき、子猫の声は、さらに悪いことに、側溝の中から聞こえていたのです。ママの奮闘が始まりました。自分も溝の中に入り、なんとか子猫を捕獲しようとします。あまり無理をすると、怖がった子猫がどんどん奥へ行ってしまうので、刺激しないように…。

ママも子猫も体力が限界に近付いたとき、どうにかチャンスをつかみ、子猫を無事に保護できました。夜が明け、空がしらじらと明るむ頃、ママも子猫も泥だらけになって、おうちへ帰宅。白猫のはずなのに、まだらな灰色になっています。子猫は一人前にシャーと威嚇をする様子も見せました。

「まずは体力をつけるところからね」。ママは、保護猫活動をしているママの実家「ねこまるけ」に向かいました。ここなら、猫ベテランの両親がいますし、子猫用のミルクもあります。子猫のかわいさに、「健康な子だね。まぁかわいい…@#&!*%!!」と、よくわからない言語を口走る、ねこまるけのおばあちゃん。困惑しつつも、おばあちゃんがいればもう安心と一息つくママです。

子猫は女の子の様子。まずはウェットフードと粉ミルクを混ぜて与えてみることにしました。「栄養は粉ミルクが一番。大人でも弱ったときは粉ミルクよ」とおばあちゃん。子猫は突然のごちそうに戸惑い、まずはいったん威嚇します。

「目もあいているし、元気そうね」。おばあちゃんの誘導でごはんの食べ方を理解した子猫は、「うまうま!」と言いながら必死でごはんを食べ始めました。お腹がすいていたようです。「よかった…」と目を細めるママとおばあちゃんです。

「野良猫の子やったらこんなに触れんと思うよ」と言うおばあちゃんに、「ゴミ捨て場にいたし、やっぱり捨てられたのかな…」と心が暗くなるママ。子猫は里親さんが見つかるまで、実家のねこまるけで暮らすことになりました。体力がなくなり切る前にママに見つけてもらい、あきらめずに保護してもらえたおかげで、元気に命をつないだ子猫ちゃん。九死に一生を得て、今度こそ信頼して暮らせる「ずっとのおうち」探しが始まります。