企画記事

愛猫を何とか助けたい…!治療法のない難病と闘うチャッピーくん

苦しんでいる愛猫に効果がある治療法が知りたい…。そんな切実な願いを抱いているのは、生後半年にも満たないチャッピーくんと暮らしている、ならまるさん。チャッピーくんは現在、次々と骨が折れてしまう難病と懸命に闘っています。

2度も遺棄された猫を家族に迎えて

チャッピーくんは今年の6月中旬、一度、他の人に保護されましたが、2週間後、同じ場所へ遺棄されたそう。状況を見かねた知人男性が保護したことから、ならまるさん宅へやってきました。

電話で両前足負傷と後脚骨折と聞いていましたが、実際に会って話を聞いてみると、思った以上に状態がひどくて。左大腿骨が骨折しており、左前足の麻痺や先端麻痺がありました。

対面した時、チャッピーくんは痛いはずなのに、ほふく前進をして一生懸命逃げようとしていたのだそう。家に連れて帰り、ケージに入れて安静にさせようとしても、必死に隙間から逃げようとしていました。
見るからに痛そうで辛そうでしたが、食欲もあり、元気だったので、この子ならきっと治るだろうという安心感がありました。

知人男性が連れて行ってくれた病院では症状の改善が見られなかったため、ならまるさんはその後、B病院へ。そこでレントゲン検査をしてみると、衝撃的な事実が…。

・両肘とも、肘と肘の骨が繋がってない
・背骨の3箇所が骨折
・骨盤の2箇所が骨折
・左大腿骨に骨折痕あり
・あばら2本に骨折痕あり

他にも小さな骨折なども含めると、なんと計10箇所以上の骨が折れていることが分かったのです。

獣医師さんによれば、これは2階以上の高さから落ちたような状態。左後脚の骨折は歪みながらもくっつきかけていましたが、両ひじは深刻で手術をしないと治らなかったそうで、奈良にある整形の専門病院を教えてもらいました。



獣医師も初めて見る症例

それから3日後、チャッピーくんは手術を受け、一週間後に無事退院。

迎えに行った時、腕に黄色のギプスをしていたのですが、スイカとハートのアップリケをつけていただき、とてもかわいくしてもらっていました。術後は歩けるようになり、自力でご飯を食べたり、トイレもできたりするようになったんです。

しかし、それからしばらくして術後の経過を見るために再びB病院でレントゲンを撮ると、何箇所かの骨にヒビが入っていることが発覚。「少し骨が弱いのかなと、先生も疑問に思われたみたい。ただ、普通に歩けていたので、お互いにあまり深くは考えていませんでした。」

ところが、8月末、チャッピーくんは突然トイレで横転し、全く動けなくなってしまいました。急いでB病院へ行くと、右上腕骨が骨折しており、脚にも小さな骨折が2ヶ所あることが分かったのだそう。血液検査でカルシウム値を調べるも、異常はなし。獣医師さんにも、初めて見る症例だと言われました。

深刻な事態に居ても経ってもいられなくなったならまるさんはその後、C病院でサードオピニオンを受けることに。そこでレントゲン検査をすると新たに、左上腕骨の骨折や左後脚すね付近の骨折、さらに右大腿骨にヒビがあることが判明。以前、手術したところも治っていませんでした。

ここでもやはり、こんな子は診たことがないと言われました。効果があるか分からない投薬を子猫にするには、リスクがあるとも。

C病院では大学病院で検査を勧められましたが、連れて行く負担や金銭面を考えると、即答はできませんでした。

同日、B病院から、大学病院の先生に聞いたら骨形成不全症の症状に似ているとの連絡がありました。ただ、猫で骨形成不全症と断定されたことは世界中でどこにもないそうで。疑わしい症状があるという文献はあるものの、検査をして出た結果ではないため、今のところ治療法はないと言われて…。

それを聞き、ならまるさん家族は深い悲しみにくれました。

この時は、かなりショックでした。少し動くとどこかが痛むようで悲鳴をあげ、自由に動けないことが嫌で暴れるチャッピーを見るのが辛かったです。

けれど、小さな体で頑張る姿を見たならまるさんは、少しでも希望があるなら…と思い、大学病院での検査を決意。

事前に、猫には人間のような基準値がないため、骨形成不全症であるという判断ができないとは言われましたが、何か改善策が見つかれば…と考えていました。

大学病院での検査結果で明らかになったのは…

2週間ほど経ち、検査の結果、明らかになったのはチャッピーくんの症状は、これまでに診断されたことのない病気ということ。人間でいうと、やはり骨形成不全症のようなものに当たるようですが、猫で骨形成不全症と断定された例や基準値がないため、病名の断定はできません。そのため、今後は獣医師さんと相談しながら治療を進めていくこととなりました。

現在、18箇所の骨折と闘っているチャッピーくんは寝たきりの状態。

元気はあって、揺れるものや髪の毛を見ると遊びたがります。全く食べてくれない時と、すごく食べる時の差が激しいので、栄養があるフードを何種類か用意して飽きないようにも工夫しています。

おうちでは痛い思いをさせずに動きを制限するため、フカフカのクッションを入れたカゴの中で過ごしてもらっているのだそう。少しでもチャッピーくんが痛みを忘れられるよう、たくさん話しかけてもいます。

もちろん治療法が見つかって、元気に走り回ってくれることが一番。ですが、チャッピーが生きてくれているだけで幸せです。辛い時期もありましたが、今は母と共に、前を向いてチャッピーを応援しようと決めています。

歩けない以外は健康な猫と何ら変わりがないし、なにより一生懸命生きている。そう思うからこそ、ならまるさん家族はできる限りサポートをし、少しでも快適に暮らせるよう、見守り続けています。

実はチャッピーの名前は茶トラの「チャ」に、これからは幸せな人生になりますように…の願いを込めたハッピーをかけ合わせたもの。存在自体がかわいい。食べる姿も寝ている姿も、どんな姿も全部大好きです。

歩けていた頃、おやつのにおいをいち早く嗅ぎつけて足元でおねだりしていたことや、顔を噛むのが好きなところなど、ならまるさんには“チャッピーくんの大好きなところ”がたくさん。

少しでも離れると鳴いて呼ぶので、ごめんねと謝って向かうと、体を私にくっつけて喉を鳴らしてくれます。本当に、少しも離れられないくらい甘えん坊です(笑)

やっと、安心できる居場所を手に入れたチャッピーくんのニャン生はまだまだこれから。だからこそ、本記事が多くの人に届くことで、有効な治療法や痛みを和らげられる対処法などが見つかることを心から祈りたくなります。