守りたいものがあるから、生きていける日がある。そう痛感する日々を送っているのが、いくらちゃんの飼い主さん。
飼い主さんは足にハンデを持ついくらちゃんと出会ったことで、生きる意味を見つけることができました。
仕事に追われ、家と会社を往復するだけの毎日に疲れ、仕事を辞めた投稿者さん。実家に戻り、ストレスから解放された生活を送れるようになったものの、引きこもりがちになり、自分は何のために生きているのかと考えるようになりました。
そんな時、心に響いたのがアインシュタインの名言。誰かのために生きてこそ、人生には価値がある――。その言葉に心動かされ、社会貢献のひとつとして動物の里親になろうと決意。足にハンデを持ついくらちゃんを、家族として迎えました。
いくらちゃんは、両前足の肘から先が動かなかったため、兄弟が貰われていく中で1匹だけ残っていたそう。病院で診てもらった結果、先天性の病気であることが判明しました。
24時間介護する覚悟を持ち、迎えた小さな命。しかし、予想に反し、いくらちゃんはたくましく、アクティブ。
猫の性なのか、高いところも大好きです。そうした姿を見て、投稿者さんはこの子が持つ可能性を潰したくないと思い、高所へ登ることを禁止せず、見守り、サポートするようになりました。
いくらちゃんはハンデを感じさせないほど、器用。イタズラだって一丁前し、トイレや食事もひとりでできます。
この愛くるしく、元気な姿を多くの人に伝え、ハンデのある子のかわいさや楽しく暮らしていけることを伝えたい。そう考えながら動画を配信する投稿者さんは、不幸な猫が1匹でも減ってほしいと願ってもいます。
小さな命を精一杯幸せにするという、新しい人生の目標を見つけた投稿者さん。その猫ライフを目にすると、障害を持つ猫の捉え方が少しずつ変わっていくはず。
障害の有無に関わらず、「ずっとのおうち」と温かい家族を持てる猫が増えることを祈りたくなります。