シンガポールから帰国中だった飼い主さんは、人だかりの中で鳴き喚く猫に出会いました。生き物を迎えると、日常は大きく変わる――。そんな葛藤もありましたが、出会いに運命的なものを感じ、保護を決意しました。
人だかりの中で人間の食べ物をクンクンし、貰えないかと期待する猫ちゃん。痩せこけ、飢えている姿を目にし、飼い主さんは胸を痛めました。

近づくと、猫ちゃんは体を伸ばして飼い主さんの膝に手を乗せてくれたそう。その瞬間、猫ちゃんに“選ばれた“と感じ、じっくりと考えた末、お迎えを決意しました。

自宅までは、15分ほどの距離。飼い主さんは、猫ちゃんを抱いて移動することにしました。猫ちゃんは大人しく、暴れることなく、腕の中でじっとしてくれたと言います。

一緒に暮らし始めた当初は、猫ちゃんを必要以上に構わないことを心がけました。猫ちゃんのペースで、新しい生活に慣れてもらいたかったからです。

その優しい思いは伝わり、猫ちゃんは自ら飼い主さんに近寄り、スキンシップをおねだりするように。帰宅時には、「遅い!」という抗議を兼ねた爪とぎを見せながら、お出迎えもしてくれるようになりました。

猫がいる暮らしは、宝くじに当たったような気分――。そう話す飼い主さんの言葉に共感する猫飼いさんは、多いはず。一度、信頼した人間をとことん幸せにしてくれる力が猫という生き物にはあるような気がします。

 
								 
												 
					
					
					
							 
					
					
					
							 
					
					
					
							 
					
					
					
							 
					
					
					
							 
					
					
					
							




 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	