たくさんの保護猫たちが暮らす、終生型の保護猫シェルター「鼓猫庵」。外気温が35度になった真夏のある日、スタッフさんは熱中症寸前の外猫を発見!命の危機を感じ、緊急レスキューを決行しました。
スタッフさんは以前、保護した親子猫がいた場所へ。目に止まったのは、以前見た時よりもはるかにやせ細ってしまった白キジさんです。
この暑さでは、生きていけないだろう。そう思い、スタッフさんは白キジさんを緊急保護しようと決意しました。
白キジさんは暑さで意識がもうろうとしているのか、何も落ちていないアスファルトをペロペロ。
また、アスファルトを踏んだ時に感じる手の熱さが気になるのか、自分のお手手もペロペロと舐めていました。
スタッフさんは手のひらのケアが終わるのを待ってから、おやつを使って徐々に捕獲しやすい位置に誘導します。
しかし、体を動かす体力すらあまり残っていないのか、白キジさんはなかなか車の下から出てきません。
そこで、スタッフさんは「強引でごめんね」と謝りつつ、車の下から白キジさんを引っ張り出し、保護しました。
保護後は、すぐに動物病院へ。獣医師いわく、キジ白さんは熱中症になりかけていたとのこと。勇気を出して行った強行突破な保護により、命が紡がれたのです。
涼しい部屋で一晩ぐっすり休んだ白キジさん。翌日になると、食欲旺盛な姿を見せてくれました。
表情も少し穏やかに。ケージに入れた「ひんやりクッション」はお気に入りグッズになったようです。
年々、厳しくなっていく夏の暑さ。外で暮らす猫たちにとっては、命の危機に直結します。身近な場所で、熱中症になりかけている猫を見かけたら、どうすればいいのか。白キジくんのレスキューは、そんな“もしも”を考えるきっかけも授けてくれます。